私のメインキャラは(いつの間にか)殴りプリなわけですが、これは現在のプリーストの流派から語ると亜流になります。それは即ちプリーストは支援魔法を操る魔法職としてデザインされているからであり、それを強引に利用して近接戦闘しているのが殴りプリなわけです。
他MMOに類を見ないぐらい、ROは適合種世界です。全員が効率主義、というわけではないのですが見知らぬ他人と一緒のPTになる場面では、あまりに極端な"主流デザインから外れたキャラ"は排除傾向にあります。これはゲーム内直接の事もあり、またゲーム外の各種掲示板等での事もあり、さまざまです。
…いつぞやは職単位で排除されてる時期もありましたね。職叩きスレで出てきたピクミンという呼称が無駄に一般的になってしまったのも遠い昔です。
これはもうβ時代にまで遡る話ですが、二次職が実装する前のお話。この時代、アコライトのスタンダードは殴りでした。素手のAspdが全職最速であった事や、DBとDPの効果が絶大的であったこともあります。しかしそれ以上に、公平PTが未実装で支援アコライトというのが成立しなかった事が一番の原因でしょう。この時代、アコライト=殴りであり、Intを中心的に延ばす支援アコライトはネタや"茨の道"と言われている存在でした。
時は流れてβ2と共に二次職が実装、多種多様の支援スキルを持つアコライトの上位職、プリーストが実装されました。この際にβからの多くのキャラがプリーストになったわけですが、この時点での主流は2つ。1つはβの流れを汲む殴りプリースト、もう1つは新スキルである"マグヌスエクソールシムシス"を中心に据えるMEプリーストでした。つまり当時はIntプリ=MEプリ、が主流だったわけです。
しかしβ2の二次職と共に、PT公平機能というものが実装。これにより、以前の"ただ共闘で殴りあうPT"ではなく"役割分担のあるPT"というものに遷移していきます。そしてその際に、(たとえ殴りやMEであっても)プリーストの支援能力というものを多くの人が見せ付けられ、それはやがて大衆の求めるものの変化となりました。
これがようやく、支援プリーストの世間的な誕生なわけです。"他にすべき事"を持っている殴りやMEの支援能力では飽き足らず、純粋に支援能力のみを特化させる事を世間が求め始めたわけです。
そうして今、立場は逆転してプリースト=支援、の位置づけになっています。そしてそれは、職デザイン的にも正しい流れなのでしょう。ハイプリーストの追加スキルが全て支援スキルである事、ME以外の一切の攻撃手段が追加されていない事がこのことを物語っています。
取得スキルに差が出るだけのMEプリは兎も角(自ら言わなければInt-Dex支援と嘘をつく事も不可能ではないです)、殴りプリはステータス構成そのものが支援プリとは異なります。有限のステータスを魔法(支援)に向けるか、近接(殴り)に向けるかで異なるので当然の結果とも言えますが。それ故、殴りプリは職デザインの根底から正反対の存在に位置しているわけです。
RO的に簡単に言うと、効率の出ないものは所詮ネタ職です。当時の彼に、その時のおおまかな時給を言ったところ「そんなの発狂しそうでやってられない」と言われたのは今でも覚えているどころか半分トラウマで、この手の話で私の自虐癖の根底にあるのは否めません。詳しくは覚えていませんが、確かLv90前後で450k/hぐらいだったと思います。
最近は半ば諦めもあって話半分に聞けるようにはなっていますが、それでも「1Mぐらいしか出ないなぁ…」とか聞くと怒りを覚える前に、自虐が入るようになっています。1Mぐらい、と言ってる横で必死になって400kの人も居るわけです。別に考慮しろとかそんな事を言うつもりはありませんが、それを平然と笑えるほど大人でないのもまた事実。
さて、話は若干それていましたが、そんな殴りプリ。殴り特化と言っても、自身の強化スキルがそのまま他人に使用できるのがプリーストの大きな特徴です。これにより、支援プリでなくても支援の真似事をする事は可能であったりもします。古くは亀島パッチにてSP回復公式が変更されて以来、殴りプリでの少人数支援というのも現実的になっています。
もっともこの場合でも、実は最も燃費の悪い支援方法がヒールの為、ヒールの使用をどれだけ抑えられるか、というのが本人だけでなくPTメンバー全員意識する必要があるのが支援プリのPTとの違いです。経験すればわかると思いますが、支援を頼みに力押しする事が間々あります。そのような手法は、殴りプリには期待してはいけないという事を全員が認識する必要があるのです(殴りプリが身内以外のPTを嫌う点の1つでもあり、臨時に近づかない原因でもあります)。
けれどもこれは、どちらかというと特殊な例で、往々にしてソロ活動が多いのが特徴とも言えます。
以前、某氏の記述で"ネタ職は嫌い"という記述がありました。一緒に遊んで
あげても自虐しかせず、またそもそも一緒に遊ぼうとしない、との記述が。
私自身、この手のネタ職に関して足を突っ込んでいる事もあって他人事ではなかったので反論しようとしたのですが、当時既に引退気味だったものに関して議論するのも(議論だけで生きてるような相手に対して)疲れるだけだからやめよう、と思った経緯がありました。
実際には、無理にソロしようとしてるのではないのです。気がつけば標準仕様なキャラばかり作るような人には到底理解できない事だと思っていますが、世間体から弾き出されているのです。何かあれば、同職標準と比べられる事。それが、一番の屈辱であり、また弱みなのです。
私は殴りプリですが、世間一般の支援プリと比較して大きな違いがあります。その1つに、どうしても他タゲを抱えて耐えることが出来ない、という部分があります。これは防御性能をIntやVitではなくAgiに頼っている事からの宿命でもありますが、どうしても"普通のプリなら耐えれるのに"という感じで(その意図はなくても)言われる事はつらい事なのです。また、殴りプリである最大の弱みに瞬間ダメージに弱いという部分があります。いくら立ち回りを上手くしても、1000程度の回復力で連続的に2000受けるものを支援する事は不可能です。
このような事を、世間に出ると言われるわけです。全員が言うわけではない、と皆口を揃えて綺麗事を言いますが、そんなのは当然です。100人の中に、1人でもそのような人が居るので(可能性が)あれば、自分にとって痛みの少ないソロの道を歩もうとするわけです。
こんな話を書いてると、色々と懐かしくなってきちゃった。昔はキリエが全体防御スキルで最強スキルとして名高かったなー、とか。ハイドしたままキリエやマニピ使えたのを覚えてる人は、今はもう少ないんでしょうか。未だに"マグニフィカート"という呼び方がピンと来ない私は古い人間なのかもしれません。
当時は私は違ったんだけど、空き瓶店売り撤去も殴りプリの威力に押えを掛ける出来事だったかなぁ。結局アレによって、アスペルシオを使うために空き瓶を集める、という二重の手間が掛かるようになりましたし。当時のアスペルシオはLv5で25秒だった気がします。常時アスペルシオ状態を維持するのに、どれだけ聖水を使ったかは考えたくもありません。
PTスキルによる強制起立とか、SWがピンク色になったよー、とか。昔を思い起こせば色々ありますね。
こんなオチも何もない文章でごめんなさい。
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