解釈を広げるならば、Str槍騎士も似たような分類かもしれません。私が頑なにこのタイプを避け、半ば嫌悪するような感じなのは、文末の引用を見てもらえれば気持ちは判ってもらえるかもしれません。誤解のないように言っておきますが、少なくとも未経験で嫌悪している訳ではないので悪しからず。
さて、話は少し変わって。上記に対して、私は諸国漫遊できるようなキャラが非常に好きだったりします。具体的にどういうものか、というのはないのですが。強いて言えば、"~~だから駄目"というのが極めて少ない職(とタイプ)でしょうか。
私はその理想を殴りプリに見出していました。プリーストであるが故の防御性能と、近接職としての攻撃性能。そのバランスの取れた構成により、効率は二の次として多くの場所へ独りで赴ける、まさに諸国漫遊の為に居るようなキャラでした。
もちろん、行く事と稼ぐ事は別問題ですので、そこにはそれなりの苦労はあったわけです。私が今の殴りプリをメインに据えたのがLv85辺りからだということもあり、逆に言うと転職してからその辺りまでの苦労は今更語ったところで誰にも理解はされないような状況です。片鱗だけ語っておくと、"殴りプリがその良さを発揮できるのはLv90超えてから"というところでしょうか。
しかし昨今、敵のAtkやHPは増える一方で殴りプリで対処できない場所が増えています。そんな折、私が次の諸国漫遊キャラとして目をつけたのが、実はソウルリンカーだったわけです。もちろんプリーストのような支援性能はまったくないわけですが、自己支援に限ればプリーストとは別のベクトルで充実しています。
何よりもやはり、今まで一番のネックだった"ヒールに手間取って何も出来ない"という状態に陥る事がソウルリンカーではないというのが大きいです。そしてもう1つは、その攻撃性能。単体攻撃とは言え、エスマの攻撃力は殴りプリのそれを大きく上回ります。
殴りプリとは違った観点からのアプローチ。私がソウルリンカーに期待しているのは、そういう面だったりします。
以下、引用文。
私は量産ハンターだ。万能性と攻撃力、速度には誇りを持っている。
臨時であるハンターと出会った。
彼は敵に遭遇すると、必ずDSを2発だけ撃ち込む。
その後は静観、戦況に合わせて鷹を飛ばしたりしていた。
私はSPをやりくりしてるんだろうな、と思っていた。
そして、それは起こった。
深淵の横湧きで前衛が倒れた、プリが倒れた。
私は更に横湧きしたレイドに気を取られ、深淵の攻撃に倒れた。
彼は敵をまとめ、サンドマンで眠らせた。
高速詠唱のイグ葉でプリを蘇らせ、前衛を、私を蘇らせる。
再び深淵に挑もうとした前衛に、彼は言った「今は体勢を立て直すときだ」
そして、再び挑み、私達は深淵に勝利した。
だが、そこで前衛の人が言った。
「ハンターさん、本気で戦ってる?」
ハンターさんは答えた。
「私が本気で戦えば、楽にはなるかもしれません。ですが、それでもよいのですか?」
皆は頷いた。中には「手抜きするな」と罵った者もいた。
それからの彼は本気だった。
全てを完膚なきまでに叩きのめすDSの嵐。それは正に暴力だった。
狩りは順調だった、順調すぎるほどに。
そんな中で、プリが言った、
「ハンターさん、今度ペアしましょうね」
その一言から、空気が変わった。
「あーつまらんから、抜けます」
そう、前衛が抜けたのだ。アイテムを捨て、ログアウト。
仕方がないので清算することになった。彼は一言「ごめんね」と。
そして、「またよろしく」とは一度も言わなかった。
彼と再会するのはもう暫く後のことだった。
彼と再会したのは、臨時の待ちのときだった。
彼のチャットには誰も入っていなかった、だから私が入った。
「お久しぶりです」
彼は驚いたように、
「まさか、前に組んだ人が来てくれるなんてね」
と言った。
彼が言うには、本気を出して戦った後には、ペアの誘いしかこないそうだ。
「私はPTで戦いたい、そのための力だし、そのために育ててきた」
PTを和やかに、皆に満足させるためには手を抜かなければならない。
本気を出せば、PTから追いやられる。
「皮肉、だよね」
私にはわからない苦しみだった。ただ、彼のこの一言が焼きついて離れなかった。
この後共に臨時に行き、私は過去の再現を目にした。
彼はまた「またよろしく」と言わずに去っていった。彼を見たのはこれが最後だ。
しばらくして、私は強くなった。
DSの威力も彼に劣らず、彼よりも早く攻撃できるようになった。
そして悟った。これが彼のいた場所なんだと。
PTに行けば「ペアでいいじゃん」と言われ。
戦闘に微妙な力加減を必要とする。
私は次第にPTを組むことを避けるようになった。
ヒルクリもある、QMCもある、一人でやっていけてしまうからだ。
彼がAGIを捨てたのも、もしかすると一人で生きていけてしまうことを、
捨てるためだったのかもしれないな。今になって、そう思う。
何故彼があれ程までにPTに拘ったのかはわからない。
ただ、やはり―――一人は寂しいよね。
私はギルドに最後の言葉を残してこの世を去った。
最後の場所に選んだのは臨公広場だ。
賑やかなのに、私の居場所はない。
私は弓を抱いて、一人最後の風景に酔う。
きっと、彼もこうしたのだろう。
これから弓の道を行く人に、幸あれ、と鷹を逃がした。
鷹は腕を離れ、どこまでも遠くへ飛んでいった。
弓手系情報交換スレッド 131より
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