強いデッキと、こだわりを持ったデッキはイコールではないです。ただ、こだわりを持ちながら強いデッキというのは存在します。そして、こだわりを持ったデッキで勝つ人のプレイスキルは大抵高い事が多いです。何故なら、根本のデッキが最初から劣勢であることが多いが故に、常にその相性を打ち破る必要があったから。
アクエリアンエイジ。
古来より、もっとも手軽に強い勢力は、黒と緑でした。これはなぜかと言うと、基本スペックが高いという単純な事が所以です。白の軽ブレイクが3/2/2、赤の軽ブレイクですら3/2/3のところを緑は軽ブレイクで2/3/3というスペックを持っています。つまり、ただ殴るだけで白や赤は何らかの工夫を加えなければ一方的に虐殺されるのです。そして黒は軽ブレイクで2/4/2のスペック。これは、耐久に優れているはずの赤の名前持ちブレイク(4/3/4)ですら相打ちに仕留めます。つまり単純に攻撃力が高いということは、それだけで相手に対してプレッシャーを与え選択肢を狭めるということで「強い」のです。
それでも、白が好きな人は居れば、赤が好きな人も居ます。そのような人が頑張って(言い方を替えると、足掻いて)工夫して、緑や黒にも勝てるようになる事は不可能ではないのです。だからこそ、メタゲームが成立しているわけです。
単純なサイズとスペックで、相手のスキル等の小細工を封じ込めるのは戦略の1つです。ですが、サイズに頼って押しつぶす事しか出来ないのは、最終的には「所詮はその程度」なのです。かの有名なチャイルドマン先生も言っています。「相手より力を大きくして勝つのではなく、相手の弱点を見つけて勝つのだ」と。
アルテイル。
速攻の白。搦め手の青。力の赤と黒。赤は直接的なダメージに優れ、黒は除去やリビングデッドというやや青寄りな小細工を持った力の勢力。ゲームは変っていても、することは同じなのです。
AT20のユニットが前に3体並んでいるよりも、AT50のユニットが2体並んでいる方がプレッシャーを感じるでしょう。青や白のユニットを見れば判りますが、Lv4やLv5でも、AT40やAT50のユニットなんて数えるほどしか居ないのです。逆に言うと、HP50を一撃で削りきれる能力は黒や赤にしかなく、逆にAT40やAT50のキャラを並べているのは
ファイレクシアの処理装置で戦って喜んでいるようなものなのです。
アルテイルはレアリティ的に優秀なカードゲームです。強いカードはアンコモンであり、癖の強いカードがレアになっています。多くを投資している人は「強くなりたいから」投資しているのではなく(完全に0ではないですが)、「頭に描いたものを作りたいから」投資しているのです。逆に言うと、少々強くなるだけならば強いユニットを数いれて適当に殴れるファイルを作ればいいのです。
総括から言うと、現状勝てるものを作る
だけならある程度の投資で構わないのです。これはカードリストが公開されているのだから、見れば判ることでしょう。何かのこだわりを持つと、それは投資が必要になります。
つまり、投資していないのに勝っている、というのを前面に押し出すのはナンセンスであり、また見苦しい事には……まあ当人は気付かないか。某所で投資0で何処までいけるか、という企画をやっていたblogもありました。あれはまあ、見ていて面白いと思ったけど、それはきっと経緯をきちんと書いて企画として起こしていたからでしょう。
なんていうか、一瞬で倒せないのは火力ではない、とか言われてるのを見て正直ムカついたので何となく語ってみました。自分の意見に陶酔するのは構わないと思うのですが、それ以外をすべて拒絶する(というか馬鹿にする)のはいい加減にして欲しいと思った。
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